もじゃトラックス

南アフリカに3か月パンツーラ修行に行ってきます

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この12月から3ヶ月ほど、パンツーラをもう一度学ぶために休職&南アフリカに行けることになった!前向きに休職を検討してもらった勤め先には感謝だ。

滞在を決めた経緯を書いていこうと思う。

前回の滞在から今年までの活動

パンツーラについては、
三年前習いに行った滞在先(Impilo Mapantsula)の人たちもダンス自体も自分にめちゃくちゃフィットしており、別れるときあまりに名残惜しかったため、「もう一度習いに行くだろうな」と日ごろからなんとなく思っていた。

ただそれはすぐには無理なので、さしあたり日本でどう踊り続けていくかということになる。
パンツーラは非常にマイナーなダンスで、日本で最初に教えてくれたAyuさん以外は習得している人はいなかった。自分に実績もないので、ステージでショーをしたりということもほとんどなく、最初はひたすら自主練していて、たまにクラブで一人で踊ったりするだけだった。

活動の転機は、2019年末のアフロダンスバトルで幸運にも優勝できたことだ。それをきっかけにパンツーラのレッスンをAyuさんとやり出して、パンツーラに興味を持ってくれる人が増えた。

ただ、レッスンの頻度を高めようと自分だけのクラスを始めてすぐの頃、コロナウイルスが流行り出した。出鼻をくじかれて、しばらくは細々と生徒がいるかいないかぐらいの活動を続けることになる。

そして今年はコロナ対策も兼ねて屋外で安めのレッスンを始めた。この形がパンツーラとも相性がよくて、小規模ではあるけど安定してレッスンができるようになった。また、イベントでショーケースを踊るためにチームで練習したり、ネット番組からダンスの出演で声がかかったりと、パンツーラの活動が盛り上がってきていた。

足の調子がよくなってきた!

南アにまた行くと決めたのは今年の夏だったんだけど、その理由で大きかったのは足首が良くなってきたことだ。

レッスンやリハが増えて忙しく体を動かしてる中で足が故障しないように…具体的に言うと昔の捻挫の後遺症が悪化しないように体をよくケアしたんだけど、それが良かったのか足首の調子がここ数年の中では一番マシになってきた。運動量が増えているからか、体も楽に動く感じがある。

僕は左足の捻挫が癖になっているところがあり、このいい状態はいつまで続くか分からない。ましてやパンツーラは足に衝撃を加えるダンスだ。できるだけ早く南アに行って、本場のグルーヴを万全の状態で吸収したいと思ったのである。

「行ける内に行っておかないとこの先どうなるか」という機を逃したくない気持ちは今までも何度も背中を押してくれたので、もし渡航を迷っている人がいたらオススメの考え方だ。

じっくり踊りたいという欲求

もう一つ今回の滞在に期待していることがあって、それはダンスに向き合い直す時間ができるというものだ。

実は最近は一人で練習したり好きに踊るということが少なくなっていた。
コロナ感染症拡大によって遊びに行けるクラブイベントが減ったこと、太鼓の練習にハマったこと、レッスンやリハの増加、イベント企画の忙しさなど、色々と理由は重なっていた。

でも、人に教えているのだから本当は自分が一番研鑽を積まないといけない。
音に任せて好きに踊る時間や自主練は、ダンスの前提となる部分だ。ダンスで大事なのは個人的な楽しみであることだと思う。パンツーラみたいな複数人で合わせて踊るダンスであっても、実はそこが土台となっている。現地で踊る人を見ていると、自分のペースでそれぞれ楽しんでいる人同士がたまたまノリが合ってるような感じに見える。みんな自分に集中しているのだ。

長期滞在はその感覚を養うのにうってつけだ。
1日2時間のレッスン以外、全部自由時間で、土日はレッスンも休み。その状態で同じ場所に三か月間留まる。一人での出歩きは治安の問題もあって控えるので、家でめちゃくちゃ暇になるのだ。滞在場所はスタジオが併設されていて、自主練が自分のペースでやり放題になる。

自主練ってエネルギーがいるので、環境の力で引っ張ってもらおうというのもある。ダンサーの先生たちもスタジオに入り浸っていて、唐突にダンスセッションを始めたりもする。音量を出し過ぎて音割れの激しいスピーカーからお気に入りのMIXが常に流れていて、思い立った時に踊るのが普通という状況。

そういう時間を過ごすことはレッスンと同じかそれ以上に大事だったりする。彼らの発するエネルギーはそこから来てると思うからだ。

出発まであと2週間弱。前回は初めての経験尽くしで全てが新鮮だったけど、今度の滞在はどんな感じになるだろう。

マリは1度目と2度目で全然感じ方が違ったから、今回も全然想定外の方へ転ぶかもしれない。いずれにしても一日一日楽しんで、いい方向に行けたらいいなと思う。

パンツーラについてはこちらに詳しく書いてます

パンツーラはなぜ足ばかり使うのか