もじゃトラックス

ダンスのある生活 ガーナ編

今回は、2017年にFATIMATAさんのダンスツアーで訪れたガーナでのダンスシーンについて。

ガーナは欧米にも広まりを見せているストリートダンス「アゾント」が生まれた国で、ポップミュージックがとても愛されている。ツアーの主目的はアゾントを習うことだけど、現地のダンスシーンを体験することも同じくらい重視して組まれていたので、クラブ文化やダンスショーにたくさん触れることができた。

その体験の一部をお見せしたい。

教会のクリスマス礼拝

ガーナは英語圏であり、キリスト教がなんと国民の70%も占めているらしい。道で会ったおばあちゃんが僕のためにお祈りしてくれたり、日曜の礼拝は超満員だったりと、キリスト教はしっかりガーナに根を下ろしている感じがある。

礼拝に行くと、ガーナ人がいかに音楽好き、ダンス好きか良くわかる。

全ての打面にマイクがついたドラムを筆頭に、ギターやキーボードなどバンド演奏に合わせて参列者が歌い踊っており、爆音フェスと化している。クリスマスだったからこんなに派手だったのかな?しかも2時間以上続いたので、耳が疲れて途中で退散してしまった。

キッズのダンスバトル

夜に道を歩いていると、簡易テントの中にDJブースを作っただけのダンスフロアで、子供たちがバトルしていた。

映ってないけど女の子も結構参加しており、子供たちの発奮する場として定着しているっぽい。この時かかっていた曲は南アフリカのアーティストの2017年の最新ナンバー。BPMの上げ方などしっかりガーナナイズ(?)されている。

バーでのダンス大会

ツアーではアクラの中でも下町のような地域に滞在していて、近くのバーによく遊びに行った。

バーと言っても、日本と違って席のほとんどは屋外の道端にあり、立ち飲みの人も多い。スピーカーも屋外に設置されており、爆音のポップスで夜通し、踊って、喋って、お酒を飲む。

たまに開かれているダンス大会では、ダンサーたちが日ごろの鍛錬を見せつけていた。

みんな自分のスタイルを持っているし、踊りが途切れない。踊り込むとこうなるのか…と今後の励みになった!

ラバディ・ビーチのダンスショー

首都アクラは海に面しており、ラバディ・ビーチという若者や旅行客が集まる海水浴場がある。そこで見たショーの一つがすごかった。

演目としてみたときにそこまで完成度が高いというわけではないんだけど、基礎体力の高さ、個性の豊かさ(背の高い人の足の動きどうなってんの?)、常に自信満々な感じに圧倒された。しかも、このテンションで30分ぐらい踊り続けるのだ。

やり過ぎでしょ、というほどの音のデカさ、テンションの高さ、時間の長さ。「エネルギー量それ自体がとにかく大きい」みたいな体験は、現地に行く醍醐味の一つかなと思う。

クマシでのダンスシューティング

クマシというのは首都アクラに次ぐ大都市であり、地元の人によると格調高い古都でもあるらしい。日本で言う京都みたいな感じだろうか。(雑

ここで活動するダンスチーム Allo dancers のダンスビデオ撮影(これをシューティングと呼ぶ)に同行させてもらった時の映像がこちらだ。

左のリュックを背負ってる人はマイケル(E-Flex)と言って、ツアー全体のダンス体験についてマネジメントしてくれたダンサーだ。遠く離れたダンサー同士でも、ある程度共有しているコレオがあるみたいで、すぐに合わせられるのがすごい。

ロケの場所に偶然居合わせた子供たちのダンスもかわいい。こうやって見よう見まねで上手くなっていくんだろうな。踊ってる場所かなり危ないけど誰も注意してなくて、こういう放任主義は僕は好きだ。危ないけど。

かなりガチの合わせも見せてもらえた。

小さめの動きに宿るノリのカッコよさに心打たれる。何より楽しそうだ。

まとめ

ガーナでのダンス体験はこんな感じだ。

ガーナ人は歌も大好きで、輪になって歌を歌う会とか、クリスマスソングの練習なんかが女性メインでよく夜に開かれていた。そういうのも道端でやってることが多い。ガーナは歌の国だと滞在中に思ったぐらいだ。スピーカーも、バーだけでなくそこら中の路上にあって、ポップスやらレゲエやら流しまくりである。

音楽は自分で鳴らせばいい!とばかりに、口太鼓で踊ってくれたこともあった。

ありあまるエネルギーと、音楽やダンスへのまっすぐな情熱を下地にして、ストリート音楽やキリスト教文化など、その土地由来でないものも自分たちの生活とミックスして、発展させていける。ガーナは、そんな強さを感じた国だった。

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