遅すぎるツアーレポ、はーじまーるよー!
去年の暮れに行った、FATIMATA(以下真奈さん)の企画であるガーナ20日セネガル10日のダンスツアーについて。
今年もこのツアーはガーナ:ダンスキャンプ、セネガル:現地体験ツアーという形で開催されるようで、今月末が締め切りというのを見て
「そういえば去年の体験についてほとんど報告してなかった。ブログあるのに!」
「行くかどうか迷ってる人いたら後押ししたい!」
となったので書きます!
今回のレポはガーナに限ります。ではQA形式でスタート!
暑いの?
ガーナの首都アクラの12月はですね
気温も湿度も、日本の6月ぐらい。上空に砂塵の層があり、太陽光を50%ぐらいカットしてくれるので、直射日光は意外と厳しくない。基本蒸し暑め。
どの辺にいたの?
2017年ツアーではアクラの中でも南の方、海岸に近いラバディという地域のゲストハウスに滞在した。豊かなアクラの中でも、トタン屋根の建物が並ぶ、ゲットーと呼ばれる貧しい地域。真奈さんも今回初めて来たとのこと。基本的に治安のいいアクラ内で、しかも真奈さんのガーナ人の友人が側近のようについていることもあり、滞在中は安全だった。
街並みの様子は?
・効率的な陳列が面白い道沿いの露店
・人でごった返す市場
・頭に商品入りのたらいを載せて歩く物売り
・めちゃ愛嬌のあるおばちゃんが切り盛りしてるご飯屋
それまでアフリカはまだマリのバマコにしか行ってなかったので全部バマコとの比較になるんだけど、これらの街並みはかなりバマコを彷彿とさせた・・・というか、一つの国の別地域ぐらいに感じた。実際バマコからアクラまで、札幌から広島までぐらいの距離しかない。アクラもバマコも首都なので、そこまで差は出ないのかもしれない。
一番似てたのは匂い。土と生活排水の混じった感じと言えばいいのか、独特の匂いがある。それでマリを思い出すので、外出するたびに勝手に幸せを感じていた。
何食べてたの?
その辺の屋台で買うローカルフード。肉が豊富で、焼きめしに1cm角の牛肉がたくさん混じってたり、でかい鶏肉がデンデンデンと乗っかってたりで、力つく感じでよかった。定食屋だとスープにご飯やフフ(饅頭の生地みたいな練り物)が浸かっているというメニューが多い。基本的に油がたくさん使われているので、ゆでキャベツとかサラダを売ってる店を探して付け合わせに頼んだりしていた。
そして、声を大にしていいたい、果物がマジで本当に美味しい!特にマンゴー・パイナップル・バナナあたりの南国系。とても甘く、みずみずしいというか元気というか、長野県の野菜のようにうまいうまい。暑いから体にも染み渡る。あと果物は安いんで、パイナップルなんか一個まるごとで30円とかなので、毎日の朝ごはんにパイナップルが出てきても問題ない。大きめの一口2円ぐらいだ。やった。
あっ、ただ、僕はほぼ全日下痢していた。女性陣はずっと快調だった。なんでや。
ガーナ人と接してどうだった?
穏やかでおとなしい人が多かった印象。真奈さんいわく「シャイ」。あと、知り合いになると違うけど、他人にそこまで干渉しない感じ。見知った仲になっても、一緒にご飯しても黙々と食べてOK。個人的に少し親近感があった。
行く人に一点伝えておきたいのが、現地の人との握手についてのこと。挨拶でよく握手をするんだけど、その手を離すときに親指の先をギュッとつままれる。これは向こうの慣習で、握手し終わるときに同時に指パッチンをお互いにするため。このときに相手の指を利用してパッチンする。結構強い力なので最初はビビるけど、嫌がらせをしているわけではないと知っておいてほしい。笑
音楽は?
音楽再生のための機材が充実していて、露店のスピーカーで、レゲエ、アフロビーツ、その他ポップがかかっている。Bob Marleyはガーナでも鉄板。部屋の中にいてもどこからか何かしらの音楽が聞こえてくる。
生音楽エピソードとしては
・太鼓叩きだという人に偶然会って、そのまま家に招待されてジェンベ渡されてセッションした
・教会に行ったら完全にドラム・キーボード・ギター揃ったバンドで歌い踊っていた
・女性は夜にその辺で集まって輪になって歌う集いがある
・ゲストハウスのホストの姉妹がノッて来ると合いの手を歌いながら踊り出す
などがあった。マリやギニアみたいに、生活の節目のお祭りとして太鼓が演奏されることはアクラではなさそうだったけど、その代わりの音楽を楽しむ場所はしっかりある。
そういえば、ホストの姉妹で思い出したけど、セネガルのホームステイ先ではママさんが僕を踊らせるための歌を作って歌っていた。合いの手、手拍子、歌、ダンス。それらをクリエイトすること。スピーカーや楽器がなくてもこれだけ楽しめる下地があって、うらやましい。でも、やろうと思えば僕らにも結構できそうである。
また、あちらの人はやっぱり、踊りもそうだけど生バンドとか合唱を見てて思ったのは、エネルギー発散して躍動する感じや、ゆったり動いているときはゆるい波に乗っている自然さが凄くて、こんな音楽してみたいなって思ってしまう。波動みたいなもの、一人でも出してるけど、みんなで出してるから何倍にもすごいものになる。
ダンスは?
そして、ダンス!ガーナのダンスと言えばアゾント。
メインで習ったマイケル先生は物知りで、アゾント以外にもクペデカレ(コートジボワールのダンス)とかも習えたり、アゾントの成り立ちとか線引きも親切に教えてくれた。普段からダンスグループのヘッドとして活動していて、後輩の育成にも熱心、彼を中心に色んなダンサーに会えてとても良かった。一日だけアクラを離れてクマシという第二都市へ、そこのダンスグループの練習を見に訪れたけど、そんな体験ができたのも彼の人脈のおかげ。
レッスンは1日2回。ステップを習って1~2分のコレオグラフを完成させる、というのを2時間で流していくのでかなりハード!コレオの量も多いし、一回もやったことないわけわからん動きとかがちょいちょい入るし、それが音のどこに合ってるのかわからないこともしばしば。動きの発想がちょっと違い過ぎて頭がパンク、体は混乱。僕はあまりのフォローできなさに若干すねながら習っていた。笑
でも、たとえそのとき流れを追っていくことすらできなくても、コレオ見たり習うこと自体がやっぱり楽しかった。アフリカのダンスは短い周期のものが多く、それだけやってても楽しいけど、ストーリーのある音楽とテンション合わせて展開していくっていうコレオはまた違う楽しさがある。「その曲」を楽しむための振りつけ。日本でもそうだけど、コレオを習うと、そこまで好きじゃなかった曲がいつの間にか大好きになってたりするので、コレオは偉大。
あと、一人の先生からだけではなく、真奈さんイチオシの数人の先生から習えたのも良かった。同じ振りでも個人個人で全然違う!みなさんそれぞれの味で自由にされているなと。今年のツアーは先生6人体勢とのことで、行く人うらやましい!
なお、習った振りやコレオを人前で踊ることになる機会が結構あり、それが僕的にはとても嬉しかった。現地のグループに混じってシューティング(PV作り)に参加するというイベントもまれに発生。ガーナ人の中で踊ったり、自分のダンスを見せるというね。すごく経験値たまると思うので、行く人は機会あればぜひ参加してみて欲しい。
真奈さんやマイケル先生が週末の夜に連れて行ってくれるクラブやビーチでは、ダンスが実践できるし、ショーや生のダンスシーンを見られる。マイケル先生の仲間は一緒に踊ってくれたりする。即興ダンスはそれぞれ自分の型みたいなのを持っていて、十人十色だ。動画を見返していて、各々やりたいことを自由にやってていいなと思った。たぶん最低限の約束として、音には合わせる、というのだけがある。(そのレベルがすごい)
クラブでは爆音でアフロビーツを延々とかけていて、特定の曲はヘビーローテーションで何回もかかる。現地で流行ってる曲はYoutubeとかで聞いたことのないものも多く、僕はいい曲は全部名前を控えられるようにスマホの曲検索アプリの準備万端で臨んでいた。曲検索でもひっかからない曲もあって、それが最高に良かったりするので、やっぱり現地リサーチが一番なんだなと思う。
最高に盛り上がる瞬間に巡り合えるかどうかは行動量や運次第のようなので、ぜひ夜の外出にはついていくのがお勧めだ。
以上!駆け足レポでした。
動画少し載せときますが、興味ある方はぜひ生を見に行ってみて。
今回は仕事してる人もだいぶ行きやすい日程になってます。
前回、というか経緯