なぜ僕はアフリカンを楽しみ続けられているのか


こんにちは。もじゃです。

僕にとってアフリカンは、飽きないようです。楽しみ続けられる。
それはなぜか、ということを考えてみました。

それ自体が目的になる

アフリカの太鼓を叩いているときや踊っているとき、『ずっと今の状態が続けばいいな』と思えます。
気持ちいいんですね。具体的に何が気持ちいいのか、というと、”リズムを刻んでいること”になるでしょうか。
数種類の太鼓の出す決まったフレーズ同士の絡み合いが、何分間も続きます。
そこにあるのは調和であり、安心感でもあるのに高揚感でもある。
大きく出ると、「同じ時間と空間を人と共有している幸せをめっちゃ体感できる」ということなのかなあと思います。
ダンスもそうです。体を動かしてリズムを取る。
太鼓を鳴らすことも、ダンスを踊ることも、歌を歌うことも、とにかくその時・その場所・そこにいる人で音を楽しむということを違う手段で突き詰めているんだなあと思います。
人間でよかった、音楽をできてよかった、となります。

いろんな意味でやりやすい

絶対に人と一緒にやりたいアフリカン。一人じゃいやだ!でも誰と?いつ?自分なんかが参加できる場があるの?
その心配は杞憂です。
他の音楽と比べたとき、アフリカンの敷居の低さはまさに”異常”。
メロディーをメインで奏でる音楽と違って、アフリカンは打楽器だけでも成り立ちます。
そして特筆すべきは、”参加するために知っているべきこと”の少なさ。
太鼓ならアコンパと呼ばれる伴奏を一つ叩ければ、直ちに演奏の最初から終わりまで参加できます。
歌やダンスも同じく、ミニマルな動きやフレーズを繰り返すものが非常に多いです。
「未経験者」が「まず演奏に加わってみる」までの距離が短いのです。

また、上でも書きましたが、アフリカンは『ただ太鼓を叩きたい』『ただ踊りたい』気持ちがエンジンです。
その衝動に突き動かされて、例えば大きな公園であれば、休日には太鼓好きが集まって思い思いに叩きます。
それ以外にも、一旦コミュニティを見つければ芋づる式に見つかるオープンな練習会。
『誰でもいきなり参加できる』ことはアフリカンの大きな魅力です。
発表やステージ出演を目的としたグループももちろんたくさんありますが、その人たちだって「ちょっと遊ぼうか」のノリで普段リズムを楽しんでいると思います。
それが誰にでもできてしまう音楽なんです。
それ自体が目的だからこそ、無目的に楽しめる。ゆるくつながり、参加できる。ああ、アフリカン・・・

そういえば、やりやすさに関して言えば、最後にぜひ伝えたいことがあります。
それは、”習いやすさ”です。
アフリカンは、今の日本ではまだマイナーといえるでしょう。その競技(?)人口の少なさは問題でもあるのですが、習う側にとっての大きなメリットが一つ。
それは、アフリカンの黎明期、仲間も少なく情報もない中アフリカンをやり続け、クラスを開くまでになっている人たち
そんな”情熱的でうまい先生”にすぐアプローチできるということ。業界の第一人者の方々との距離の近さです。
幸運なことに、日本に移り住んでいるアフリカ人でクラスを開いている人もいます。
しかも、現地でも誰もが認めるようなトップクラスの先生もかなりいらっしゃいます。
生徒が少ない今がチャンスです。
この先、日本でアフリカンはどんどんメジャーになっていくはずだと僕は確信しています。
先生たちが遠い存在にならないうちにぜひチャレンジを!

アフリカ人と接して

アフリカンをやっていると、アフリカ人※と会う機会が必ずやってきます。
それも結構な頻度です。
※西アフリカ音楽が主なので、西アフリカ人。その中でもギニアやマリ、コートジボワール、セネガル人が特に多いです

上で書いたように、日本在住のアフリカ人もいますし、アフリカンに魅せられた先生たちが築いてきた関係で、ツアーで日本に立ち寄ったりしてくれるのです。
日本人がある程度の民族気質的なもの(ex.恥の文化)を共有しているように、アフリカ人にも共通するものがあるように思います。
それは、大らかさ、陽気さ、人を思いやったり密にコミュニケーションすることだったりします。
日本では多くの人が人間的魅力と表現するものの中に含まれるものを持っている気がするのです。
(日本人にいろいろいるようにアフリカ人にもいろいろもありますが、全体的に思うこと、ということで。)
彼ら彼女らと知り合い、文化に触れあうこと。アフリカ人がどれだけ楽しそうに生きていて、音楽をしているのかを知ること。
そこは僕にとって、とても重要で興味の尽きないところです。
ここにやられた人も多いんじゃないかと推察します。

以上、アフリカンをアフリカンを楽しみ続けられている理由(やる理由)について書いてみました。
書けば書くほど、やっぱりいいよな、と思うことだらけです。
まだまだあるのですが、それはまたの機会に。

以上、もじゃでした。

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