エケベリアを育てる


1年ぐらい前にエケベリアという多肉植物をもらった。

ただ、持ち前のズボラさで真夏に日向に放置していたら、葉っぱが赤焼けしてシナシナになった。それがかなりヤバい外見だったので日陰に移して、もう枯れたら枯れたでいいやとまた半年放置していたら、なぜか元気に冬を越していた。さすが砂漠出身、たくましい。

植え替え

そして2か月ほど前。なんだか成長してきて鉢が狭そうに見える。しかも、新しく引っ越した今の部屋の前には庭がある。

これは直植えに挑戦するしかないでしょ!というわけで植え替えをした。

エケベリアについてちょっと調べてみたら、夏の直射日光は避けてあげた方がいいらしい。そして、土もできるだけ乾燥した状態がいいらしい。

そこで、日よけと雨よけを兼ねて、割りばしとストローで屋根を作って上げた。

めっちゃいい。かわいくなってきたので名前をエケちゃんにした。

ガーデニングスタート!

植え替えてから、庭を眺めることが増えた。

何が生えているか調べたり、繁殖しすぎている山芋を抜いてバランスを取ったり、もらったアップルミントを植えたりして、手入れをし始めた。

晴れてるときは蝶やハチが来る。

雨の日はナメクジとカタツムリが出てくる。

緑や小さな生き物を毎日見ているととても癒された。(蚊は潰すけど)
庭を延々と見る人の気持ちが分かった。

エケちゃん伸びる

エケちゃんはというと、庭に移してからかなりの勢いで成長し出した。

やっぱり狭かったんだ!植え替えて良かった。

嬉しくなったので、エケちゃんをくれた人に報告してみた。

「こんなに成長したんですよ!」(写真を見せる)

「……これはちょっと良くない感じになってる」

「え?」

「茎が伸びて、葉と葉の間隔が大きくてだらしない見た目になってるやろ。
園芸的な価値はすごく下がってしまってる。」

言いすぎでしょ。ありのままをもっと褒めてくれてもいいじゃない!
成長を素直に喜んでくれたらいいじゃない!

無駄な成長?

…でも確かに、伸びすぎ感は否めない気もする。もらったとき(トップの画像)と比べると別種みたいだ。

そう思って先日「エケベリア 伸びすぎ」で調べたら、こんな記事が出てきた。

「うわっ・・・私の多肉、伸びすぎ・・・?」多肉植物を徒長させない育て方のコツ

「徒長」という言葉についての記述がこちら。

窒素や水分の過多や日照不足などから、作物の茎や枝が通常以上に長く軟らかく伸びること。(三省堂『大辞林』)

この漢字は「あだ」と読み、「実を結ばないさま」「むだなこと」を意味します。

例文:親切が徒(あだ)となる。好意を徒(あだ)にしてはいけない。

つまりこの「徒長」ということばは、植物が「無駄に成長している」という意味です。見た目には伸びているのですが、本来の成長とは異なる無駄な成長だということです。

詳しすぎる説明が心に刺さる。ていうか、なんか身につまされる。

つまり、有り余る栄養を使って、さえぎられた太陽の光を求めて無理して伸びていたらしい。ストローの屋根は光を適度に通すようにはしたつもりだったけど、そもそも梅雨に入ってたし、雨だけ適度に通してしまっていた。

世話したつもりが、完全に裏目だったということだ。

よみがえれ!エケちゃん

長くなり、横に伸びすぎたエケちゃんは自重を支えられなくなり、ついに一番長い株が地を這うようになってしまった。二番目に長い株も横に伸びており、倒れるのは時間の問題と思われた。

こういう時にどうするか。多肉植物の増やし方として「葉刺し」というのがある。葉刺しのやり方は、葉っぱをもいでそれを地面に置くだけ。多肉植物はそれでちゃんと根付いて新しい株になるらしい。

株ごと切ってそれを刺す方法もあるけど、それだとヒョロッとした茎のままになってしまうので、思い切って葉刺しで育てなおすことにした。

長い二株を根元から切り、葉をもいでしばらく室内で乾燥させ、根が出てきたら地面に置く。

今は根が出てくるのを待っている。うまくいく葉は意外と限られるようで、まだ2枚しか根っこが出てきてないけど。

切った残りの子株は、上の株に邪魔されていた日光も浴びれるようになってイイ感じだ。

もうそろそろ梅雨が明けるので、日を浴びて乾燥して元気になってほしい。(面倒くさいので鉢植えに戻すのはやりたくない)

以上、プチガーデニング体験でした。

ではでは