こんにちは。もじゃです。
アフリカンの中でも日本で最もポピュラーなのは、西アフリカのジェンベとドゥンドゥンを使ったリズム。
今回はリズムがどのように成り立っているのかについて、説明します。
・太鼓がそれぞれ異なるフレーズを叩いていること
・それが一つになって一つのリズムを構成していること
を分かってもらえれば幸いです!
用語&予備知識
いろいろと用語があるので、まずはそこから説明します。
【リズムについて】
サンプルのリズムはバラクランジャン、ソリ、マラカの3つ。
最初の2つはギニアのリズムで、最後の1つはマリのリズムです。
【太鼓について】
座って素手で叩いているのがジェンベ。
バチで叩いている筒太鼓の名前は、大きい方から順に
ドゥンドゥン、サンバン、ケンケニ。
最後の動画で吊って叩いているものはカスンケと言います。
よく、筒太鼓を総称してドゥンドゥンと言います。
ドゥンドゥンは鉄で出来たベルを左手で鳴らしながら右手に持ったバチで打面を叩きます。
ベルの音は鋭くはっきりと聞こえるので、ベル同士のアンサンブルを聞くのは音を合わせるうえでとてもおススメです!
なお、
ジェンベ・カスンケ:ヤギ皮
ドゥンドゥン・サンバン・ケンケニ:牛皮
を主に使用します。
【合図・伴奏・盛り上がり】
①コール、ブレイク・・・合図
太鼓が入る前にジェンベが叩いているのは「コール」または「ブレイク」と呼ばれる合図用のフレーズです。
コールを打つことでリズムを始めたり終わらせたりします。
②アコンパ、アカンパニマン・・・伴奏
それぞれの太鼓が一貫して叩いているフレーズを「アコンパ」「アカンパニマ」などと言います。
“伴奏”と同じ意味で、あるリズムが鳴っているというのは、ほとんどそのリズムのアコンパが鳴っているという状態のことです。
リズムの前提にして、一番大事な部分です。
③ショフマン・・・盛り上がり
どの動画でも最後はジェンベがパラパラパラパラと長く連続で打ち続けていますが、この部分を「ショフ」「ショフマン」と言います。
ショフマンでは音を厚くして迫力を出すために、ドゥンドゥンやサンバンもそれに合わせて、アコンパとは異なる盛り上げ用のフレーズを叩くことが多いです。
実例で見ていきましょう!
動画はケンケニ⇒サンバン⇒ドゥンドゥン⇒ジェンベの順で一つずつ演奏に加わっていくという構成になっています。
太鼓が加わるたびにリズムが厚くなっていく様子をお楽しみください!
口太鼓は参考までに。
【バラクランジャン】
[コール]
1 2 3 4
トロットトットットトットット
[ケンケニ]
1 2 3 4 1・・
テン テン テン テン テン
[サンバン]
1 2 3 4 1・・
ツ ツ ツ テンテン ツ
[ドゥンドゥン]
1 2 3 4 1・・
ドン ドンドン ドンドン
[ジェンベ]
1 2 3 4 1・・
ドットト カッドットト カッドットト
【ソリ】
[コール]
1 2 3 4
トロットトットトットト
[ケンケニ]
1 2 3 4 1・・
テテ テテ
[サンバン]
1 2 3 4 1・・
テン ツッツ テン テン
[ドゥンドゥン]
1 2 3 4 1・・
ドンド ドドンドドンド
[ジェンベ]
1 2 3 4 1・・
カットカ カットカ カットカ
【マラカ】
※後ろの太鼓について
マリではコンゴニという太鼓を叩きますが、なかったのでサンバンで代用しています
[コール]
1 2 3 4
トロットトットトトット
[コンゴニ]
1 2 3 4 1・・
テンツッツ テンテンテテンツッツ
[カスンケ]
1 2 3 4 1・・
デーンツ デデンツ デーンツ
[ジェンベ]
1 2 3 4 1・・
カットカッドカットカッドカット
今回はここまでです。
西アフリカのメジャーなリズムから3つ抜き出してみましたが、いかがでしょうか。
興味がわいた人はぜひ、練習会やクラスに行ってみてください!
実際にやってみると本当に楽しいですよ!
ちなみに冒頭の画像ですが、リズムを絵で表したとかではなく、お店のシャッターの表面の模様が面白かったのでスケッチしたもので、特に意味はありません。
以上、もじゃでした。
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