ダンスの妖精モードの話


最近発見したことについて。

僕がダンスをしているとき、たまに特別な至福の時間が訪れることがある。

「妖精モード」と呼んでいる状態である。
その最中に踊っている僕を見て「妖精みたい」と言ってくれた人がいて、それにちなんでいる。
キモイだろうけど、もう少し聞いてほしい。

妖精モードとは

この状態になると、自分の動きが自分で「最高にイケてる」と思えるようになる。
例え大した動きでなくても、である。
それで納得し、満ち足りるようになるのだ。

そして、自分なりに普段より数段クリエイティブになってくる。
振りが無理なく出てきてつなげられるし、即興的な動きもスイっと出てくる。

頭の中も、ダンスと音楽以外の余計なことをあまり考えなくなる。
というか、無理して考えなくても踊れる。
言わずもがなだが、めちゃくちゃ気持ちいい。
妖精モードにはユルユルダンスが相性がいい。
いつまでも踊り続けられる気分になるし、むしろダンスが自分のデフォルトじゃないかとすら思えたりする。

トランスとか、我を忘れるという言い方だとちょっと違う気がする。
意識ははっきりしているが、枷がなくなったというか、なんでもできてなんでもアリに「思える」感じである。
「どう転んでも楽しくなってしまう」とも言えそう。

それが妖精モードだ。

どうすれば入れるのか

このモードに入るための条件として絶対必要なのは、
・踊り続けて体が温まっていること
である。
体が温まらないと、この状態にはならない。

いい状態になった頭と、ほぐれて思い通りに動くようになった体が一致している状態なんだと思う。
だから納得感が出てくるのだ。

長く踊り続けていると、前触れなく入れたり、ゆるゆる入ったりする。
そして、何分か持続した後、いつの間にか解けている。
入れるまでの時間は定まっていないが、持続時間はそれまでにどれだけ踊って頭と体が準備できたかで決まる気がする。

ちなみに先日あったダンスイベントでは、イベント最後のDJタイムに妖精モードに入れた。
もう終わりまであと10分ぐらいしかなかったが・・・
あるダンスワークでは、自主練タイムという好きなように練習する時間中に突然入れた。
30秒も続かなかったが・・・

思い通りには入れないのだ。

クラブ的なところに行ったら、妖精モードに入りたくて何はともあれ踊り続けるが、入ろう入ろうと思って踊っているとなかなか入れない。
たぶん、妖精モードはダンスと音楽を心から楽しんだときに入れるものであって、邪念は敵なのだ・・・

ただ、一人で踊っていると気分次第で結構すぐ入れたりする。
人の目を気にしない⇒邪念がないということかもしれない。

思うこと

妖精モードは僕にとって一番ダンスを楽しんでいる状態の一つだ。
そして、妖精モードにいつでも入れるようになることは今の目標の一つだ。

でも、例えば、僕が”妖精モードはすごく楽しい体験なので、長く踊るのはオススメである”みたいにこの記事を結んだとする。
口で言うのは簡単だが、実践するのは難しい。

僕の考える最低限の条件だけでも、これだけ揃わないといけない。
・空気を読まなくて平気
・ある程度の動きのレパートリー
・普段から踊っている
・長く踊れる機会を持つこと

ただ、完全に推測だけど、実はほとんど誰でも入れるんじゃないかと思っている。
日本がダンスにもっと親しむ国であれば、周りがみんな踊っていれば、そんな場所がたくさんあれば、そこら中妖精だらけなんじゃないかと思うのだ。

ダンスは、それに向いている人だけのものじゃなくていい。
例え「ダンスの才能なさそう」と人から言われたとしても、ダンスができない根拠には全くならない。
百歩譲って正しかったとしても、「その時の」その人を見た、他人のフィルターだ。
たくさんやりさえすれば、ほとんど全ての人がダンスに向いていると自分で信じられる体質になると信じている。
これは受け売りで、それに近いことを言う人は結構多いのだ。

とりあえず、気が向いた人にはちょっとやってみてほしい。

やることは単純で、色んなワークに行って、好きなダンスを決めて、それの振りが10個ぐらいたまればもう準備万端だ。
あとはできるだけ動き続けてさえいれば、その内体験できる。はず。

そうなれば、めくるめく世界が待っている。
ダンスからもっと楽しみを引き出そう。

以上

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